2011年9月30日金曜日

「コア・カリキュラム7法」シリーズ 刑事訴訟法サンプルの紹介

はじめまして。受験王です。

ここでは、発行予定の新司法試験の受験対策ノート、「コア・カリキュラム7法」シリーズの紹介をさせて頂きます。
簡単に言うと、このノートはコア・カリキュラムにそって、必要十分な事項を加えた司法試験受験対策ノートです。
コア・カリキュラムについては以下を参照して下さい。
コア・カリキュラム

コア・カリキュラムにそって、勉強することには次の意味があります。

第1は、広汎な試験勉強を効率よくするという点です。
コア・カリキュラムは、ロースクールで学ぶべき事項が記載されています。
新司法試験は、そのロースクールで学んだことを試す試験ですので、コア・カリキュラムをつぶすことこそ受験対策になります。
しかも、コア・カリキュラムは、論文で出題されるような重要なテーマと択一だけで出るような知識を区別できるような表現で書かれています(この点については後日説明します)。
このことに気付けば、コア・カリキュラムにそって効率的に勉強を進めることができます。
しかし、市販のものはこのことを無視した内容になっているため、効率の良い受験対策の勉強ができません。
そこで、新司法試験の受験対策ノートとして、「コア・カリキュラム7法」を作成しました。

第2は、ロースクールの勉強にも役立つという点です。受験生の中には、そんなのは必要ないと思われる方もいるかもしれません。
しかし、上述の通り新司法試験はロースクールでの教育成果を試す試験です。
すなわち、司法試験は実務家登用試験であり、ロースクールは実務家養成機関なのであり、これらは連続しているのです。
したがって、本来ならばロースクールでの教育は新司法試験の受験対策となるべきものでなければなりません。
その意味で、ロースクールで学ぶべき内容が「コア・カリキュラム7法」シリーズには詰まっています。
そのため、授業にも役立つ内容ばかりです。まず、本書の内容を予習・復習することを最優先にすることで授業も効率的に利用できます。
もちろん、ロースクールによっては本書に記載のないこと(コア・カリキュラムにない内容)ばかりやっているところもあるかもしれません。
しかし、それは受験対策上は不要、少なくとも二の次の内容であるということを自覚しなければなりません。そして、その自覚があれば、勉強を無限に増やすような愚行はしなくなります。
その意味で、現役生にとってロースクール生活を充実させるツールとして最も有効なものとなるでしょう。


「コア・カリキュラム七法」シリーズはPDFファイルで出そうと考えています。
したがって、多様な使い方があります。
プリントアウトしてノートとして使ったりすることはもちろん、最近ですとスマートフォンなどでいつでもどこでも見ることができたりもします。隙間時間も積もればかなりの時間になりますから、携帯でいつでも見ることができるというのはかなりのメリットだと思います。
1科目につき重たい基本書3~4冊分の内容(分量ではありません)ですので、電子データで持ち運びできるというのも大きいです(レイアウト上、見やすさを重視しているため、紙幅を気にせず作成している分、ページ数は結構あります)。


まず第一弾は、刑事訴訟法を考えています。
理由は、刑事訴訟法は「これで大丈夫」と言えるような基本書が皆無であるためです。
しかも、刑事訴訟法は学者と実務家の立場が鮮明に異なる分野でもあるため、実務家登用試験としては学者の書いたものでは、ときとして誤った理解になるおそれがあります。
もっとも、法解釈の能力も必要不可欠なので、判例の結論のみを知っておけばよいというわけでもありません。
このように、刑事訴訟法は学者と実務家の狭間で様々な要求が求められる科目です。
このような要求は近時の論文試験でも顕著で、他科目と比較してそのボリュームも大きくなっています。
今後、このようなボリュームの問題は改められるものと考えられますが、上述の刑事訴訟法という科目の性質が変わるわけではありません。
そこで、司法試験が実務家登用試験であり、出題の趣旨等でも判例の理解が重視されていることも考えて、判例・実務を重視した内容になっています。
ただし、コア・カリキュラムで、「主要な考え方をふまえて説明することができる」とされている部分については、学説について必要十分な内容を加えています。

また、本書の特徴の1つですが、論文で使える単語や理解の助けになるフレーズは太文字にしており、また使える(使った方がよい)フレーズは下線が引いてあります。
これは、理解することでインプットするとともに、論文作成のために必要最小限暗記すべき部分を明確にしてアウトプットにも役立てるための工夫です。
これで、論証パターンといった類のものを用意せずとも、本書を繰り返し使用するだけで論証を伸縮自在に書くことができるようになります(もちろん問題を解く練習をすることは必須ですが)。
このようにアウトプットを意識した作りになっています。


完成し次第、本書の使い方等なども含めてお知らせしたいと考えております。


以下はサンプルです。
コア・カリキュラム7法 刑事訴訟法

要望等があれば、コメントでお知らせ下さい。
特段の理由のない限り、コメントは非公開にします。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。質問がありコメントさせていただきました。

    >しかも、コア・カリキュラムは、論文で出題されるような重要なテーマと択一だけで出るような知識を区別できるような表現で書かれています(この点については後日説明します)。

    とありますが、すでに説明されておられる個所はあるのでしょうか?
    そのことをうかがってから購入を決めようとうかがった次第です。
    どうぞ宜しくお願いします。

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  2. コメントありがとうございます。
    受験王です。

    サンプル等ですでに本書の形式に関しては明かになっていますが、
    基本的に、質問の点に関しては「本書の使用方法」を御覧下さい。

    少し詳しく説明すると、以下の通りです。

    択一の知識に関しては、基本的にどの範囲からも出る可能性があります。
    そのため、「択一」だけの知識というものをそれ以外と区別しようがありません。
    しかし、「択一」でしか問われない細かい部分というのはあります(とはいえ、これは相対的なものです)。
    このような細かい部分については、コアカリキュラムにおいても表現が工夫してあります。
    例えば、
    「条文上の根拠を示したうえで説明することができる。」
    といった表現がある部分は、予め条文すべてを丸暗記していることを要求しているわけではないということは
    すでにコアカリキュラムの解説で明らかになっていますので参照下さい。
    ■参照
    http://www.congre.co.jp/core-curriculum/result/pdf/core02.pdf

    このような部分は択一だけでしか出題されない部分であることが多いです。
    もちろん、その中でも論文で重要と思われる部分に関しては、太文字、下線等で区別しています。
    また、多く図表を設けて択一知識をまとめていますので、そちらも参照して下さい。

    そして、論文の出題される部分、つまり、論点、論証部分、あてはめ等のうち
    暗記すべき部分は太文字、下線等を引いています。
    この部分が論文で出題されるような重要なテーマ、暗記すべきキーワード等になっています。
    このように両者の知識を(相対的に)区別することで目的にそって使用することができます(この点については「本書の使用方法」を参照して下さい)。

    1つアドバイスできるとすれば、後は本書をどう使うかということだと思います。
    本書は基本的に論文対策を重点にしているため、多くの裁判例とそのあてはめに関する情報が記載されています。
    論文対策においてはこのような情報は有効なものになりますが、
    択一対策においては必ずしもそこまで必要としないものもあります。
    例えば、違法収集証拠や自白等に関して、多くの裁判例がありますが、
    択一対策として問題で問われるような重要な最高裁のみ拾っていくというのも1つのやり方です。

    ちなみに、本書は択一知識用に多くの図表を設けておりますが、
    むしろ択一の過去問を通じて、復習に本書を参照すれば論文対策になります。
    規範定立や具体的なあてはめ等を把握できるようになるからです。

    ご購入はサンプルを吟味の上、よろしくお願いいたします。

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